今回のレビューはあくまで

るいは智を呼ぶ ーフルボイス

エディションー　のレビューと

なっています。主人公の智に

声が追加されたのが大きな

変更点ですが、これだけで

主人公の智の魅力が、より

引き出されていますね。

この点も含めての評価と

なっています。また、私は

るいは智を呼ぶファンディスク

ー明日のむこうに視える風ー　を

プレイしていない 状態で

今回のレビューを書いています。

これらを理解された上で、納得

された上でレビューを読んで

もらえれば幸いです。

シナリオは優れていると

思いますし、グラフィックや

音楽も良い出来です。

ヒロイン達の魅力が弱いですが

その点は主人公の智の

魅力 でカバーしています。

そのため、智の 魅力 を

理解できるかで、評価が変わって

くると思います。また

共通ルートの文章のくどさが

最初は少々気になりましたが

私は慣れてくるとそこまで気に

ならなくなりましたね。ですが

この辺りは人によっては大きな

マイナスポイントになると

思います。作品の大きな欠点は

これぐらいですね。ただ

突き抜けて優れている部分が

無いので総合力では

良作 クラスではあるものの

それ以上の評価は出来ないと

言うのが正直な所ですかね。

簡単に書くと　様々な運命と

宿命をもった少年と少女が

出会い、同盟を結び互いを

知り、絆を深めていく。しかし

少年少女達に降りかかる呪いとも

言うべき運命と宿命に翻弄

されていく。その果てに彼らに

待ち受けている結末とは？

と言った感じですかね。

総プレイ時間は 25 時間前後

です。共通ルートが 3 時間

前後で個別ルートが大体 2 時間

前後。茜子の個別ルートのみ

2 時間半前後と言った所です。

なお一番最初は強制的に

るいの個別ルートに入り

クリア後に茜子の個別ルート

以外が解放されて、花鶏

こより、伊代、の 3 人の

個別ルートをクリア後に茜子の

個別ルートが解放されます。

これらを踏まえてのオススメの

攻略順は　るい→花鶏→こより

伊代→茜子　でほぼ決まりです。

逆この順番以外はオススメ

出来ません。理由は主人公や

ヒロイン達の秘密や話の核心

部分の内容が徐々に明らかに

なっていき、完全とは言えない

までも、ある程度はキレイに

話に区切りがつくからです。

共通ルートでは　主人公と

ヒロイン達の出会い、同盟を

結び、互いの抱える事情を知り

みんなで協力して 1 つの結末を

掴み取り、絆を深める。と言う

感じですかね。個別ルートでは

ヒロインと主人公に迫りくる宿命

とも運命とも呪いとも言える

出来事に翻弄されながらも

それに必死にあがいて

立ち向かっていくと言った

感じですね。

共通ルートの後、強制的にるいの

個別ルートから始まり、茜子の

個別ルートで終わる。それまでの

間に様々な宿命とも運命とも呪い

とも言える出来事の真実や真相が

少しずつ明らかにされていきます。

この関係上、どうしても茜子の

個別ルートが話としては、一番

盛り上がると思います。逆に

るいの個別ルートは、真実や

真相がほとんど明らかにされて

いません。しかしだからと言って

盛り上がらなかったり

つまらなかったと言った事はなく

るいの心情や思いを中心に話を

進めながらも、緊張感のある

展開を作り必死にあがいて

1 つの結末を掴み取る。私は

これはこれで良かったと

思います。真実や真相を

知らなくても、宿命や運命に

呪い。これらに翻弄されても

幸せに生きていけると言う事の

証明の 1 つですからね。まあ

それに納得出来ない人には

茜子の個別ルートがありますし。

この茜子個別ルートでは宿命

とも運命とも呪いとも言える

出来事の一連の正体や真実に

迫り、真相の大半が明らかに

なります。やっぱり、今まで

謎だった事の大半が明らかに

なっていくとスッキリしますし

更に今まで謎だった登場人物の

心情も理解出来るとより話が

面白く感じられますね。そして

エンディング後の展開にアレを

持ってくる辺りは、中々良く

考えられていたと思います。

だからこそいくつかの謎が残って

しまった事が不満点ですね。

その辺りまでしっかりと

フォロー出来ていれば、もう

一段上の評価でも良かった

ですけどね。

正直な所、主人公である智の

数々の可愛いグラフィックが

なければ、多分評価は Ｂ に

していたでしょうね。逆に

言えば、それだけ智の

グラフィックに力を入れていたと

言う事ですが。本編で一番最初に

智だけが描かれている一枚絵が

出た時の智の可愛さは間違いなく

本作登場ヒロイン達の誰よりも

可愛い と思います。私の

お気に入りの一枚絵の 1 つ

ですね。

オープニングの　絆　は良い曲

だと思いますが、そのアレンジに

若干頼りすぎな気もしますね。

個人的には問題ないレベルだと

思いますが。エンディングの

宝物　も良い曲でしたし、茜子の

個別ルートでのあの使い方は

中々良かったと思いました。後

普段の日常から、一気にピンチへと

場面を切り替えるために上手く

音楽を使っていましたね。

恐怖は唐突に　や　…来るよ！！

などがそうですね。また、怖さを

表現するため　かごめかごめ　を

使ったのは良い判断だと

思いました。

一番好きなヒロインは茜子…に

なるかなと思います（智は

主人公と言う事で除外すると

して）普段はそっけなくて

自由気ままな感じですけど

実はヒロイン達の中でもかなり

繋がりや絆に憧れていると私は

感じました。エンディング後に

主人公にべったりと寄り添う

茜子を見ていると特にそう

感じます。主人公の智については

本人も言っていますが、詰めが

甘かったり腹黒だったり、微妙に

へタレだったりと、色々と欠点は

ありますが、詰めが甘い所は

持ち前の機転で何とかしたり

腹黒な所も大切な物を守るための

物だったり、微妙にへタレでも

ヒロイン達のために自らを差し

出したりと欠点を上手く

ごまかしながら魅力ある 1 人の

キャラクターにしていると

思います。そして何と言っても

フルボイスになった事で、その

魅力を更に上乗せしていると

思います。サブキャラクターに

ついては三宅と才野原が印象に

残っていますね。三宅については

るいの個別ルートでは分からない

事だらけでしたけど、こよりの

個別ルートでその正体が分かると

何と言うか本作にある意味で必要

不可欠なキャラクターだったと

思いましたね。才野原については

伊代と茜子の個別ルートでの

描写が印象的でしたね。主人公や

ヒロイン達と同様に、才野原も

運命と宿命に振り回された人間の

1 人と言う事です。それを

知った上で、改めてこよりの

個別ルートをプレイしてみると

才野原の印象が変わりましたね。

回想シーンに、るいが 3 回

花鶏とこよりが 2 回で、伊代と

茜子が 1 回となっています。

ボリュームも少な目ですし

プレイについてもパイズリや

フェラぐらいで変わったプレイは

ないですけど、主人公の可愛い

智があのボイスとグラフィックで

責めたり、責められたりするのは

中々良かったと思います。

ヒロイン達の魅力不足が

個人的評価に現れています。